Arnold SCHOENBERG
"TONAL TWILIGHTS"
Schoenberg Transfigurations

Kazunori SEO (flute)
Nicolas BALDEYROU (clarinet)
Nicolas DAUTRICOURT (violin)
Bertrand RAYNAUD (cello)
Jong-hwa PARK (piano)
Laurent WAGSCHAL (piano)


アーノルト・シェーンベルク
初期室内楽作品集

瀬尾 和紀(フルート)
ニコラ・バルデイルー(クラリネット)
ニコラ・ドートリクール(ヴァイオリン)
ベルトラン・レイノー(チェロ)
パク・ジョンファ(ピアノ)
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)

Arnold SCHOENBERG (1874-1951)

  1. Transfigured Night, Op. 4 (arr. Eduard Steuermann)
  2. Ein Stelldichein (fragment)
  3. Chamber Symphony No.1, Op. 9 (arr. Anton Webern)

Recording :

4, 6-7 December 2011
MS&AD Shirakawa Hall, Nagoya, Japan

2011年12月4、6~7日
MS&AD 三井住友海上しらかわホール(名古屋)


甘やかに崩壊する響き
その脆き瞬間を、しなやかに描き出す

19世紀末から20世紀初頭にかけて・・・。これほどまでに音楽が爛熟した時は他にないでしょう。ワーグナーの半音階進行が音楽を優しく蕩けさせ、彼の意志を継いだマーラーやR.シュトラウスらによって、その柔らかくなった表皮と肉片が少しずつ剥がされていく様子を、当時の聴衆たちは、かすかな腐臭と共に感じていたのです。いよいよ響きが壊されていくにつれて現れてきたのは、予想もつかなかった「十二音、無調」という冷たくも美しい音楽でした。そこには甘やかな響きはなく、厳しい規律を伴った音の建築物だったのです。しかし、心ある人はそこにもまた「冴えた美しさ」を見出し、その構造を究めていく道を選んだのです。このアルバムには、そんな時代の変わり目に生まれた一連の音楽・・・シェーンベルクの傑作が3曲収録されています。演奏しているのは、実力派フルーティスト瀬尾和紀を中心としたアーティストたち。彼の才能に惚れ込んで集まった各々の奏者たちの火花散る演奏は、凛としながらも限りない優しさも内包しています。シェーンベルクってこんなに素敵だったんだ・・・。聴く人全てにこの感動をお届けします。

豊穣から激動へ
しなやかな感性が鋭く捉えた端境期

ソロイスティックな輝きと鋭敏なインタープレイの感覚が映える作品群。20世紀の扉を開け放つシェーンベルクの姿が、創造性豊かな演奏から浮かび上がる。(木幡一誠)