The Art of Patrick Gallois, 1
Morceaux de concours de Paris

Patrick GALLOIS (flute)
Kazunori SEO (piano)


パトリック・ガロワの芸術・1
パリ音楽院卒業試験曲集

パトリック・ガロワ(フルート)
瀬尾 和紀(ピアノ)

Gabriel FAURÉ (1845-1924) : Fantaisie, Op. 79
Louis GANNE (1862-1923) : Andante et Scherzo
Georges ENESCO (1881-1955) : Cantabile et Presto
Philippe GAUBERT (1879-1941) : Nocturne et Allegro scherzando
Paul TAFFANEL (1844-1908) : Andante pastoral et Scherzettino
Henri BÜSSER (1872-1973) : Prélude et Scherzo, Op. 35
Philippe GAUBERT (1879-1941) : Fantaisie
Georges HÜE (1858-1948) : Fantaisie
Alfredo CASELLA (1883-1947) : Sicilienne et Burlesque, Op. 23
Gabriel GROVLEZ (1879-1944) : Romance et Scherzo
Philippe GAUBERT (1879-1941) : Ballade


Recording :

8-10 January 2019
The Grand Auditorium, Mie Centre for the Arts, Tsu, Japan

2019年1月8~10日
三重県総合文化センター


This is the first album of the series by Maestro Patrick Gallois plays masterpieces for flute under the label VIRTUS CLASSICS.
Here is a beautiful and charming collection of “morceaux de concours” (examination pieces) of the Paris Conservatory, starting from Fauré in 1898 and the beginning of the 20th century.

巨匠ガロワが提示する新しい伝統
フルート演奏の奥義を伝える偉大なフランス近代作品集

 「パリ音楽院卒業試験曲集」と聞くと、どうしても堅苦しい雰囲気が思い浮かびますが、パリ音楽院においては「試験」は全て「コンクール」であり、師の教えを離れた若き奏者たちの思い思いの創造の翼を広げる機会なのです。
 実際にこれらの曲は「様々なコンクール用小品集」であり、試験だけで用いられるのではありません。全てのフルート奏者にとっての必須曲であり、また演奏のためのスタンダード・レパートリーにもなっています。もちろん、全ての曲が良く知られているわけではありませんが、どれも近代フランス周辺の作曲家たちが腕によりをかけて書き上げた逸品ばかり。ゆったりとした序奏部と、華やかで技巧的な速い部分で構成されており、最後は華やかなカデンツァで締めくくるという決まった形式を採りながらも、作曲家たちの個性が存分に発揮された芸術性の高い曲集です。
 今回、この曲集に取り組んだのは名フルート奏者、パトリック・ガロワ。聴きどころの多いこれらの作品をいとも易々と演奏し、味わい深く聴かせます。そして注目はピアノを担当する瀬尾和紀! フルート奏者でありながら、幾度となくガロワの伴奏を務めるなど、すでにピアニストとしても名を馳せる彼の演奏をお聴きください。(NAXOS JAPAN)